一般用医薬品(市販薬・OTC医薬品)

【薬剤師監修】花粉症の市販薬おすすめ6選|眠気・鼻水・鼻づまりで選ぶ薬を説明

花粉症によるくしゃみ・鼻水・鼻づまりは、市販薬でも医療用医薬品と同等の効果を持つ商品が多く、病院やクリニックにかかる時間がなく、すぐに使いたい場合は市販薬がおすすめです!

まずは「市販薬で対応できる症状かどうか」を確認しましょう。

市販薬で対処しやすいのは、主に以下のようなケースです。

  1. 毎年、花粉の時期に同じようなくしゃみや鼻水が出る
  2. 花粉症で過去に使ったことのある薬と同じ成分の薬が欲しい
  3. 症状が気になる日だけ薬を使いたい

このような場合は、症状に合った市販薬を選び、経過をみることができます。飲み薬だけでなく、鼻の症状には点鼻薬、目のかゆみには点眼薬という選択肢もあります。

こんなときは早めに受診を!

  • 初めて症状が出て、花粉症かどうか分からない
  • 鼻づまりが強く、眠れない・日中の生活に支障がある
  • 発熱や強い喉の痛み、粘り気のある黄色い鼻水などを伴う
  • 市販薬を説明書どおりに使っても改善しない、または悪化する

花粉症に似た症状でも、風邪や副鼻腔炎など別の病気が原因の場合があります。症状が強い場合や原因がはっきりしない場合は、市販薬だけで対処せず、薬剤師や登録販売者に相談してください。

花粉症の薬は、症状がつらくなるまで我慢せず、症状が出始めた段階から適切に使うことが大切です。

花粉症の市販薬はどれ?まず結論

花粉症の市販薬は、**「一番つらい症状」と「眠気・運転への注意」**を基準に選びましょう。

  • くしゃみ・鼻水が中心 → 第二世代抗ヒスタミン薬の飲み薬
  • 鼻づまりがつらい → ステロイド点鼻薬を検討
  • 目のかゆみが中心 → 抗アレルギー点眼薬

飲み薬だけで十分に改善する場合もありますが、鼻づまりや目のかゆみが残る場合は、症状に合った点鼻薬・点眼薬を組み合わせる方法があります。

「眠くなりにくい」と「運転できる」は別!

同じ第二世代抗ヒスタミン薬でも、眠気の出やすさや服用回数、運転に関する注意は異なります。

車を運転する方は、「眠くなりにくい」という説明だけで選ばず、添付文書の運転禁止の有無を必ず確認してください。

また、効果を強めようとして鼻炎の飲み薬を複数併用するのは避けましょう。かぜ薬にも同じ種類の成分が含まれることがあるため、ほかの薬を使っている場合は、購入時に薬剤師や登録販売者へ相談してください。

ここからは、症状や生活スタイルに合わせて、市販薬の特徴と選び方を紹介します。

【No1.アレグラFX 】眠気が気になる方に。まず検討したい定番の飲み薬

アレグラFXの特徴

仕事や家事など、日中の活動への影響を抑えながら花粉症対策をしたい方におすすめの飲み薬です。

第二世代抗ヒスタミン成分「フェキソフェナジン塩酸塩」を配合。花粉やハウスダストによるくしゃみ・鼻水・鼻づまりを緩和します。

フェキソフェナジン塩酸塩は医療用でも使われ、花粉症に対する実績が多い成分です。眠くなりにくく集中力や判断力の低下も起こしにくいのが特徴です。

15歳以上は、1回1錠を1日2回、朝夕に服用します。食前・食後の指定がなく、食事に左右されず必要なタイミングで服用できる点も使いやすさの一つです。

【No2.アレジオン20】1日1回、寝る前の1錠で花粉症対策をしたい方に

アレジオン20の特徴

朝や日中の飲み忘れが気になる方におすすめの、1日1回タイプの飲み薬です。

アレグラ錠と同様に医療用でも使われる「エピナスチン塩酸塩」を20mg配合。花粉やハウスダストによるくしゃみ・鼻水・鼻づまりを緩和します。

15歳以上は、1回1錠を1日1回、就寝前に服用します。効果が長く続くため、朝や外出先で服用する手間がなく、毎日の習慣に取り入れやすいのが特徴です。

眠くなりにくい薬ですが、服用後は車の運転や機械類の操作をしないでください。 寝る前に飲む薬でも、翌朝の運転が可能という意味ではありません。

【No3.クラリチンEX】1日1回で、眠気にも配慮したい方に

クラリチンEXの特徴

服用回数を少なくしながら、眠気や日中の集中力への影響にも配慮したい方におすすめの飲み薬です。

アレグラ錠、アレジオン錠と同様に医療用で使われる成分の「ロラタジン」を配合。花粉やハウスダストによるくしゃみ・鼻水・鼻づまりを緩和します。

15歳以上は、1回1錠を1日1回、食後に服用します。毎日同じ時間帯に飲むため、朝食後や夕食後など、自分の生活に合わせて習慣にしやすいのが特徴です。

眠くなりにくく、集中力や判断力の低下も起こしにくい薬です。添付文書に運転禁止の記載はありませんが、眠気が出た場合は運転を控えてください。

【No4 ストナリニS】とにかく効き目重視!つらい鼻水・くしゃみを抑えたい方に

ストナリニSの特徴

止まらない鼻水やくしゃみに、症状を抑える作用を重視して選びたい方の候補です。

主成分である「クロルフェニラミンマレイン酸塩」は病院でもつらい症状に使われることのある成分です。さらに、鼻水の分泌を抑える「ダツラエキス」、鼻粘膜の腫れを抑える「フェニレフリン塩酸塩」を組み合わせています。

胃で溶ける外層と腸で溶ける内核の二重構造で、時間差で作用が続きます。15歳以上は、1回1錠を1日1〜2回服用します。

選ぶときの注意点

眠気や集中力・判断力の低下、口の渇きなどに注意が必要です。服用後は、車の運転や機械類の操作をしないでください。

緑内障・高血圧・心臓病・糖尿病・甲状腺機能障害、排尿困難がある方などは、服用前に相談が必要です。

アレグラFX、アレジオン20、クラリチンEX、ストナリニSの比較

商品名飲み方(15歳以上)眠気・鎮静の傾向選ぶポイント
アレグラFX朝夕の1日2回最も少ない日中の眠気や集中力への影響を抑えたい人に
アレジオン20就寝前の1日1回眠気が出ることがある。服用後は運転禁止寝る前の1日1回で続けたい人に
クラリチンEX食後の1日1回眠気・鎮静作用が少ない眠気に配慮し、1日1回で済ませたい人に
ストナリニS1日1〜2回眠気・鎮静に注意。服用後は運転禁止効き目重視。鼻水・鼻づまりなど、つらい症状を抑えたい人に

※鎮静作用とは、眠気や集中力・判断力の低下など、中枢神経への影響を指します。上記は研究に基づく目安で、個人の眠気を予測するものではありません。いずれも眠気が出た場合は運転を控えてください。

【No5. フルナーゼ点鼻薬】飲み薬だけでは鼻づまりがつらい方に

フルナーゼ点鼻薬の特徴

花粉症による鼻づまりがつらい方や、飲み薬だけでは鼻の症状が十分に改善しない方におすすめの点鼻薬です。

医療用でも使われているステロイド成分「フルチカゾンプロピオン酸エステル」を配合。鼻の粘膜に直接作用して、アレルギーによる炎症を抑え、鼻づまり・鼻水・くしゃみを緩和します。

抗ヒスタミン薬だけでは改善しにくい鼻づまりにも対応できるのが特徴です。眠くなる成分は含まれておらず、細かなミストで鼻の中に噴霧します。

【No6. ロートアルガードクリアブロックZ】しつこい目のかゆみ・充血が続く方に

ロート アルガード クリアブロックZの特徴

一般的なアレルギー用目薬を2日間程度使っても十分な効果が得られず、目のかゆみや充血が続く方におすすめの目薬です。

アレルギーを抑える「クロモグリク酸ナトリウム」と、かゆみを抑える「クロルフェニラミンマレイン酸塩」を配合。さらに、炎症を鎮める「プラノプロフェン」、角膜を保護する「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」を組み合わせています。

かゆみだけでなく、アレルギーに伴う炎症にも対応する配合が特徴です。すっきりした清涼感のある使い心地で、7歳以上は1回1〜2滴、1日4回点眼します。

選ぶときの注意点

7歳未満の小児、妊婦または妊娠していると思われる方、授乳中の方は使用できません。

また、添付文書では、点鼻薬と併用する場合は車の運転や機械類の操作をしないよう定められています。点鼻薬も使う方は、購入時に併用について相談してください。

強い目の痛み、片目だけの症状、視力への影響がある場合は、使用前に眼科へ相談しましょう。

本品を2日間使用しても改善しない場合や悪化した場合は、使用を中止して相談してください。改善していても、2週間を超えて使用する場合は医師・薬剤師・登録販売者への相談が必要です。

まとめ|花粉症の市販薬は症状と生活スタイルで選ぼう

花粉症の市販薬は、**「一番つらい症状」と「眠気・服用回数」**に合わせて選ぶことが大切です。

選ぶポイント今回紹介した市販薬
眠気や集中力への影響をできるだけ抑えたいアレグラFX
寝る前の1日1回で対策したいアレジオン20
眠気に配慮しながら1日1回で済ませたいクラリチンEX
鼻水・くしゃみを抑える作用を重視したいストナリニS
飲み薬だけでは鼻づまりがつらいフルナーゼ点鼻薬
一般的なアレルギー用目薬ではかゆみ・充血が改善しないロート アルガード クリアブロックZ

飲み薬だけで十分に改善する場合もありますが、鼻づまりや目のかゆみが残る場合は、点鼻薬・点眼薬を組み合わせる方法もあります。併用する際は、成分の重複や運転の注意を薬剤師・登録販売者に確認しましょう。

「眠くなりにくい薬」でも、眠気が出ないとは限りません。アレジオン20・ストナリニSは服用後の運転が禁止されており、クリアブロックZも点鼻薬との併用時には運転を控える必要があります。

花粉症は、症状がつらくなるまで我慢せず、早めに対策することが大切です。薬ごとの用法・使用期間を守り、十分に改善しない場合や生活に支障がある場合は、医療機関に相談してください。

自分に合った薬と、マスクや眼鏡などの花粉対策を組み合わせて、花粉シーズンを無理なく過ごしましょう。

花粉症の市販薬についてよくある質問

花粉症の薬を飲んで車を運転してもよい?

薬によって異なります。今回紹介した飲み薬では、アレジオン20とストナリニSは服用後の運転が禁止されています。 寝る前に飲めば翌朝は運転できる、という意味ではありません。

アレグラFXとクラリチンEXには運転禁止の記載がありませんが、眠気が出た場合は運転を控えてください。「眠くなりにくい」という説明だけで判断せず、添付文書を確認しましょう。

飲み薬と点鼻薬・目薬は併用できる?

症状に合わせて併用できる組み合わせがあります。飲み薬で鼻水・くしゃみを抑え、残る鼻づまりにはステロイド点鼻薬、目のかゆみには抗アレルギー点眼薬を使う方法です。

ただし、組み合わせによって注意点が異なるため、購入時に使用中の薬を伝えて相談してください。 今回紹介したクリアブロックZは、点鼻薬との併用時に運転禁止の注意があります。

また、鼻炎用の飲み薬を複数重ねたり、抗ヒスタミン成分を含むかぜ薬を追加したりすることは避けましょう。

効き目が弱いと感じたら、量を増やしてもよい?

自己判断で服用量や使用回数を増やさないでください。

鼻づまりが中心なのに飲み薬だけを使っているなど、症状に合った薬を選べていない場合もあります。効果が不十分なときは、薬の変更や点鼻薬の追加、受診について相談しましょう。

市販薬で改善しないときはどうする?

薬ごとに定められた相談の目安を確認してください。

今回紹介した薬改善しない場合の目安
アレグラFX1週間
アレジオン20・クラリチンEX1週間程度
ストナリニS5〜6日間
ロート アルガード クリアブロックZ2日間

症状が悪化した場合や、眠れないほどの鼻づまり、強い目の痛み、見え方の変化がある場合は、この期間を待たずに医療機関へ相談してください。

花粉症の薬は、症状が出てから使えばよい?

症状が出始めた段階で、早めに対策することが大切です。

製品によっては、花粉飛散予測日からの服用が案内されています。毎年花粉症に悩む方は、シーズン前に薬剤師や医師へ相談しておくと、薬を選びやすくなります。

症状が落ち着いても、継続するかどうかは薬ごとの説明書に従ってください。特にストナリニSは長期連用を避け、フルナーゼ点鼻薬は1年間に3か月を超えて使用しないでください。

花粉症の薬を飲んでいるとき、お酒は飲んでもいい?

今回紹介した飲み薬では、アレグラFX・アレジオン20・クラリチンEXは、添付文書で服用前後の飲酒を避けるよう定められています。 ストナリニSも眠気を起こすことがあり、アルコールによって眠気や判断力の低下が強まるおそれがあるため、飲酒は避けましょう。

「眠くなりにくい薬だから飲酒しても大丈夫」「数時間あければ問題ない」とは判断できません。飲酒の予定がある場合は、自己判断で薬の服用を調整せず、薬剤師や登録販売者に相談してください。

出典・参考資料

本記事は、各製品の添付文書・メーカー公式情報、および以下の資料を参考に作成しています。

製品情報・添付文書

花粉症の症状・対策

眠気・鎮静作用に関する研究

※脳内H₁受容体占拠率は、中枢への影響を評価する指標の一つであり、眠気の発生率そのものではありません。別々の研究の数値だけで、製品間の臨床的な優劣を断定することはできません。

資料確認日:2026年10月7日

製品の用法・用量、使用上の注意は変更される場合があります。使用時には、お手元の製品に添付された最新の説明書をご確認ください。

  • この記事を書いた人

KUSURIno

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