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保湿剤の特徴と使用タイミング

アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、皮脂減少症皮膚炎など皮膚が乾燥した人が通常の入浴をすると
乾燥状態が悪化したり、かゆみが増すと言われています。

ヒルドイド軟膏やプロペトなどの保湿剤を使用する人が多いと思いますが
保湿剤にもお薬によって特徴や使い方があると言われています。

今回はその特徴や使い方を確認していきます。

保湿剤の特徴

保湿剤の効果は
・エモリエント効果
・モイスチャライザー効果
大きく分けてこれら2つの効果に分類されます。

お薬によってどちらかの効果に分類されることがあるので
まずはそのお薬がどちらの効果を持つのか確認しましょう。

エモリエント効果

エモリエント効果とは、皮膚の上に被膜を形成することで水分の蒸発を抑える効果のことをいいます
代表的なお薬は、白色ワセリンやプロペトといった油脂性の基材を持つお薬に多く見られる効果です。

モイスチャライザー効果

モイスチャライザー効果とは角層内部の保湿を行う事で保湿をする効果です。
代表的なお薬は、ヒルドイドソフト軟膏などのヘパリン類似物質シリーズが該当します。
エモリエント効果をもつお薬よりも保湿効果が高い傾向があります。
乾燥肌に対しては、角質内部の保湿効果の影響が大きく関係しているからと言われています。

使用するタイミング

皆さんは保湿剤をいつ使用しているでしょうか?
あるいは、いつのタイミングで使用していますか?
このタイミングは使用するお薬がどちらの効果を持つかで変わっているといえるようです。

エモリエント効果を持つお薬

まず、エモリエント効果を持つお薬です。
結論から先にお伝えすると、この効果を持つお薬は入浴直後に使用すると効果が高いと言われています。

通常、入浴をすることで正常な皮膚は瞬時に水分を吸収すると言われています。
1〜2分かけてゆっくりと水分を放出すると言われています。

5分間入浴し、その後冬の乾燥した外気中に出ると、吸収された水分は5分程度で失われていくそうです。
10分を過ぎた頃には、入浴直前より低い値になるといったデータがあります。

よってエモリエント効果を持つお薬を塗布する際は、入浴後できるだけ早い時期に保湿剤を塗布するように
説明してください。少なくとも10分以内保湿剤を塗布するように説明しましょう。

モイスチャライザー効果を持つお薬

次に、モイスチャライザー効果を持つお薬です。
こちらのお薬も結論からお伝えすると、この効果を持つお薬はいつ塗っても大丈夫となります。

入浴直後にヒルドイドを塗った場合と1時間後に塗った場合の比較しても
保湿効果に大きな差は無いとのデータがあります。

確かに入浴直後のほうが保湿効果は高まるようなので、効果を最大限に発揮したいと言う場合は
入浴直後に使用するよう説明しても問題ないです。

ですが、モイスチャライザー効果を持つお薬は、タイミングよりも回数を多く使ったほうがより
保湿効果を得ることができるので、タイミングを指定することで塗るタイミングを逃してしまった…
といったことになるよりも、無理なく使用できるタイミングで多く塗布したほうが効果的と言えます。

よって、モイスチャライザー効果を持つ保湿剤の説明をする際は、可能であれば入浴直後
難しければそれほど効果に違いはないので朝や寝る前など使用しやすいタイミングで
指示された回数をなるべく多く塗布するように説明しましょう。

まとめ

今回は保湿剤の種類と使用するタイミングについてまとめました。

ひとえに保湿剤と言っても使用するタイミングで効果に違いが生まれます。
保湿剤は一律入浴直後の皮膚が潤っている時と説明するだけでなく、
お薬の持った特性によって患者様の使用負担にならないような使い方を
説明していきましょう。

  • この記事を書いた人

KUSURIno

処方薬と市販薬の医療情報サイト「Kusurino」を運営。 ドラッグストアと保険調剤薬局の経験を持つ現役薬剤師が薬のことをもっと分かりやすく、実用的な知識として提供します。

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