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【薬こばなし03】ケトプロフェン製剤の特徴と使い分け

整形外科の処方箋でよく見る、モーラステープ(成分名:ケトプロフェン)
昔はテープ剤とパップ剤だけでしたが、今はXRなど色々な剤形が販売されています。
違いって分かりますか?XRの意味って?

今回はそのあたりをまとめていきたいと思います。

ケトプロフェン製剤とは

ケトプロフェン製剤は痛み止めの張り薬です。
先発品はモーラステープやミルタックスパップなどがあります。
当時の外用薬では経皮吸収率が低く、外用薬だけでは十分な疼痛効果が得られなかったそうです。
そのため経皮吸収性に優れたケトプロフェンを用いた外用薬が開発されたそうです。

剤形・特徴

ケトプロフェン製剤はいくつかの剤形が販売されており以下にまとめてみます

剤形規格用法適応
テープ剤20mg
40mg
1日1回◯下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
腰痛症、変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
関節リウマチにおける関節局所の鎮痛
パップ剤30mg
60mg
1日2回◯下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
パップXR剤120mg
240mg
1日1回◯下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
腰痛症、変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
関節リウマチにおける関節局所の鎮痛
剤形・特徴一覧

それぞれ3タイプの剤形があり、2種類の規格があります。
テープ剤とパップXR剤の適応症は同じですが、パップ剤には「腰痛症」の適応がありません。
また関節リウマチにおける疼痛にも適応が無いのでパップ剤を調剤する際は適応症に注意が必要です。
またパップ剤は1日2回使用なのに対してテープ剤、パップXR剤は1日1回の用法となっているので入力や服薬指導時に気をつけてください。

テープ剤とパップXR剤の違いは伸びるか伸びないかの違いだけなので、よく動かす部位ではテープ剤の方が適していると言えます。
吸収に関してはテープ剤40mgとXR剤120mgの生物学的同等性が示されているので効果も変わらないと考えられる。
ちなみにXRは「Extended Release」の略だそうです。

外用剤で腰痛症の適応があるのはケトプロフェン製剤のテープ剤とXR剤だけで、現時点で他に適応をもつ薬剤は全身性のノルスパンテープやジクトルテープのみとなっています。
ボルタレンテープなどのジクロフェナク製剤には「筋肉痛(筋・筋膜性腰痛症等)」といった適応があるようです。

その他

関節リウマチの鎮痛にも適応を持ちますが、関節リウマチに使われるメトトレキサート製剤と相互作用があるので注意が必要です。
併用することでメトトレキサートの腎排泄が阻害され作用の増強や有害事象の発現などを招く恐れがあります。
ケトプロフェン製剤を多く使用している関節リウマチの患者様には注意が必要となります。

また、禁忌の事項に「オキシベンゾン及びオクトクレリンを含有する製品への過敏症」との記載があります。
オキシベンゾンやオクトクレリンは日焼け止めなどに入ってる紫外線吸収剤だそうです。
お薬ではないため、見逃しがちですがこれらの成分が駄目な人は薬剤性過敏症を引き起こす可能性があるので
頭の片隅に留めておいて、必要に応じて情報収集していきましょう。

まとめ

今回はよく使われるケトプロフェン製剤の違いについてまとめました。
ケトプロフェン製剤は整形領域ではよく処方されるお薬です。
剤形や規格が多くあり、混乱しやすいお薬です。

また痛みに関するお薬は効果がわかりやすいので、患者様の関心も高く質問も多いです。
あまり大きな違いはなくても、自身を持って違いを説明できるように情報を整理していきましょう。

参考資料
モーラステープ、モーラスパップ、モーラスパップXR各種添付文書
https://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
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KUSURIno

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