痛み止めなどに使用される貼付剤があります。
パップ剤やテープ剤などです。
今は、痛み止め以外にも、咳止めや抗アレルギー薬など
多くの効果を持つテープ剤があります。
大抵のテープ剤はその剤形状の特性から、24時間張り続ける物が多いです。
よくある質問に途中で剥がれてしまったらどうしたらいいですか?
といった質問をよく受け付けます。
テープ剤には最低限張り続けてほしい時間があります。
今回はいくつかのテープ剤についてその時間をまとめていきたいと思います。
貼付剤の定常状態の考え方
貼付剤を使用すると一定量が皮膚から血中や筋組織に有効成分が吸収されます。
お薬によっては数時間お薬を貼ることでそのほとんどの成分が吸収されると言われています。
これを定常状態といい、定常状態になった成分は貼付剤を剥がしても
お薬の効果が持続していくと言われています。
なので、よくある貼付剤が剥がれてしまった場合の対応方法は
この定常状態までお薬を使用できたかを確認することで再貼付か次回まで
貼付しなくていいのか判断することができます。
ただし、お薬によっては何日も継続して使用する貼付剤もあるため
すべての貼付剤に当てはまる事ではない点は注意が必要です。
使用方法を説明する際はしっかり添付文書やメーカーのホームページなどを
確認するようにしましょう。
各製剤の定常状態到達時間まとめ
次に具体的なお薬の定常状態到達までの時間をまとめていきたいと思います。
色々な貼付剤があるので、主だったお薬をまとめて行きたいと思います。
| 定常状態到達時間 | 途中で剥がれたときの対応(添付文章や各社Q&A参照) | |
| ホクナリンテープ | 約13hr | データなし 12時間程度貼っていれば再貼付は不要と考えられる。 |
| アレサガテープ | 約16hr | 途中ではがれ落ちた場合は、直ちに新たな本剤を貼付すること。また、次の貼り替え予定時間には新たな本剤に貼り替えること |
| ロコアテープ | 約10hr | データなし 12時間程度貼っていれば再貼付は不要と考えられる。 |
| ビソノテープ(4mg) | 約10hr | 絆創膏などで固定し、再貼付する。 それでも剥がれてしまった場合は、次回の貼付時間になってから新しいテープを貼付する。 |
| フランドルテープ | 約12hr | 部位を変えて張り直す |
| リバスタッチテープ | 約8hr | 本剤が剥がれた場合は、その時点で新しい製剤に貼り替え、翌日より通常通りの時間に貼り替えを行うこと。 |
| モーラステープ | 約12hr | データなし 12時間程度ちょうふしていれば再貼付は不要と考えられる。 |
多くのお薬が半日程度貼付していると
定常状態に到達する事がわかる。
フランドルテープは24時間〜48時間と、ある程度長期で貼付するお薬のため
剥がれたら定常状態到達時間に達したとしても再度張り直すか新しいお薬に
再貼付したほうが良いと考えられる
また、貼付剤も再貼付しやすい工夫がされており、一度剥がれても粘着性が落ちにくく
5回程度は張り直せるとのデータもある。
途中で剥がれたら
上記の表にもまとめたが、途中で剥がれてしまった場合再度、同じお薬を
張り直すのか、新しいお薬を張り直すのかはお薬によって異なるため
添付文章やメーカーQ&Aをしっかり確認する必要がある。
データがないものや再貼付の裏付けとして定常状態到達時間を
考慮して判断すると良い。
基本的には使用していたお薬が剥がれてしまい、その剥がれてしまったお薬を
再度貼付する分には多くの問題はないが、新しいお薬を再貼付する際には
副作用が起きることもあるので注意してください。
ビソノテープなどの比較的吸収速度が早い貼付剤は、
新しいお薬を使用する際、過度な血圧低下などを引き起こすことが
あると言われているので、再貼付する際はどの程度貼付してから剥がれたのか
確認して判断する必要があります。
また途中で剥がれてしまったお薬の処理についても
説明が必要な場合があります。
使用しなくなった貼付剤を廃棄する際は、そのお薬に
まだ成分が残っていることが多いので貼付面を内側に折りたたみ、
付着面が人体に触れないよう配慮する必要があります。
また貼付剤には麻薬の成分を含むものもあるため、
廃棄方法も説明する必要があるので注意しましょう。
まとめ
今回は貼付剤の定常状態到達時間と剥がれてしまった貼付剤の
再貼付についてまとめました。
お薬によって再貼付までの使い方や時間が異なります。
また、患者様から質問でも剥がれてしまったらどうするかの
質問は多いです。
効果や副作用に注意して服薬指導に活かしてください。
参考
各種添付文章
各社製薬会社Q&A