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【薬こばなし07】2種類以上の目薬を点眼する場合の間隔について

点眼薬の併用

感染症の結膜炎や花粉症などのアレルギー症状で目薬を使用する際、複数の目薬を交付する事があります。
目薬を使用する順番や、使用間隔ってどのようにお伝えしてますか?

大体2〜3分でしょうか?5分以上でしょうか?それとも10分以上?
目薬によって、時間を指定しているものあります。

お薬の効果を最大限に発揮できるよう、使用する順番や使用間隔は大切です。
今回は、複数の目薬の使い方と順番について確認していきます。

目薬1滴の量について

目薬1滴はどれくらいの量になるでしょう?
目薬は大体1滴5μL と言われています。1本5mLの目薬ならおおよそ100滴分と言われています。
5mlを両目に1滴ずつ使用した時の目薬1本あたりの使用日数は以下の様になります。
1本でどれくらい使用できるかという質問は多いので参考にして下さい。
あくまでの計算上での数値です、目薬を多く滴下してしまったり、
高齢者では上手く目に入らず無駄になってしまう事もあります。
実際には理論日数よりも少なく伝えるようにして下さい。

用法計算式日数(理論値)
1日1回 両目(各1滴)100÷2=5050日/本
1日2回 両目(各4滴)100÷4=2525日/本
1日3回 両目(各6滴)100÷6=16(あまり4)16日/本
1日4回 両目(各8滴)100÷8=12(あまり4)12日/本
1日5回 両目(各10滴)100÷10=1010日/本
1日6回 両目(各12滴)100÷12=8(あまり4)8日/本
5ml目薬1本あたりの使用日数

余談ですが、1日1回の目薬だと使用可能日数が2ヶ月近くになります。
開封した目薬はだいたい1ヶ月程度を保管期間とすると、保管期間より多くなってしまいます。
なので、1日1回で使用する目薬は2.5mL/本の包装規格で販売されていることが多いです。
また、緑内障など片目だけに使う機会が多い目薬も2.5mL/本の包装規格で販売されていることが多い印象です。

目薬の使用量・使用間隔

目薬1滴の量は前述で確認しました。
では、使用する様は1滴が良いのでしょうか?それとも2滴使用したら良いのでしょうか?
目の中に入る液体の量がどれくらいなのか確認できれば判断できると思います。

人の結膜嚢内の涙液量は約7μLと言われています。
さらに通常では1.2μL/分の割合で涙液が生産されている為、目薬の5μLと涙液の1.2μLでほぼ結膜嚢内は一杯になると考えられます。
よって、使用敵数は1滴で十分と考えられます。
特別な使用方法の目薬や、医師の指示があるパターンを除いて
基本的には目薬の使用量は1回1滴で説明するようにしましょう。

また、通常だと涙液は1.2μL/分で生産されています、
つまり涙液は約5分程度で入れ替わっているとも考えられます。
このことから、複数の目薬の使用間隔も5分以上間隔を開ければ相互の影響はほとんどなくなると考えられます。
以上のことから普通の目薬であれば、5分以上間隔を開けて使用するように説明するようにしましょう。
また、最低5分開ければ十分ですが、心配なようなら10分、15分と間隔を開けていけばより安全になると考えられます。
(※添付文書や医師の指示がある場合はそちらを優先して下さい)

目薬の順序

目薬を併用する際の使用間隔は分かりました。
次は順番です。
目薬には通常の目薬と、懸濁性点眼液、油性点眼液、ゲル化点眼液、眼軟膏と様々な規格があります。
また、目薬それぞれpHも異なるのでそれらも考慮して順番を決めなければいけません。
以下に順序を書いていきます。

1.涙液(pH7.0〜7.4)に近いものから先に使用するほうが、低刺激で流涙が少なく、眼内移行の効率が高まる。
2.懸濁性点眼液は水に溶けにくく吸収されにくいものもある為、後から点眼する。
  (例:水性点眼剤→懸濁性点眼剤→油性点眼剤→眼軟膏)
3.油性点眼剤や眼軟膏は水溶性点眼液をはじくので、後から点眼、点入する。
4.原則として、最も効果を期待する物を最後に使用する。
5.点眼後にゲル化する点眼剤は、結膜嚢内の滞留時間が長くなり、他の点眼剤の薬物動態に変化を及ぼす恐れがあるため、
  点眼後に十分な感覚を開けて他の点眼剤を使用する。個人的には一番最後に点眼するように伝えることが多い。

以上が使用順序の考え方です。
通常の目薬でしたら、上記の考えを参考にお伝えすれば問題ないと思います。

ただし、緑内障に使用する目薬は添付文書に10分以上間隔を開けるなど特殊な表記がされていることが多いです。
初めてのお薬を交付する際は、しっかり添付文書を確認して服薬指導を行いましょう。

まとめ

今回は目薬の使用量と使用方法についてまとめました。
色々な目薬を使用していると、どんな順番で使用していいか、迷う時があります。
お薬の特性を理解して、使用方法を説明しましょう。

また、患者様の中には目薬は使えば使うほど効果が出ると勘違いしている患者様にも時々いらっしゃいます。
過剰に使用すると副作用が発現することもあります。適量を根拠を持ってお伝えして下さい。

他にもコンタクトレンズとの併用方法など目薬の使い方でも覚えることは多いです。
あまり眼科の処方箋を受け付けない薬局だと、いきなり多くの目薬を受け付けると焦ってしまう事もあります。
薬の特徴や効果を優先てきに勉強しがちですが、薬の使い方も一緒に勉強していきましょう。

  • この記事を書いた人

KUSURIno

処方薬と市販薬の医療情報サイト「Kusurino」を運営。 ドラッグストアと保険調剤薬局の経験を持つ現役薬剤師が薬のことをもっと分かりやすく、実用的な知識として提供します。

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