解熱鎮痛薬

【解熱鎮痛薬05】抗炎症薬(内服薬)の種類と特徴【酢酸系】

抗炎症薬(NSAIDs)とは?

炎症、痛み、発熱を抑える対症療法薬です。
抗炎症薬には大きく分けて副腎皮質ステロイドと非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の2種類に分類されます。
今回は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)についてまとめていきます。

NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、プロスタグランジン(PG)の産生を抑制することで抗炎症作用を呈します。
現在は多くのNSAIDsが販売されており、今回は構造式から見たNSAIDsの分類とその特徴についてまとめていきます。

酢酸系

切れ味が良く、歯科や整形の急性痛に良く処方されるNSAIDsです。
ボルタレンやハイペンなどがこの仲間になります。
抗炎症、解熱、鎮痛作用に優れる反面、副作用である胃腸障害が起きやすいことが欠点です。
その特性から、短期の急性期の解熱鎮痛に使われることが多いです。

ジクロフェナク(ボルタレン・ナボール)

フェニル酢酸系

剤形:SRカプセル(37.5mg) 錠(25mg)

後発品:あり

SRカプセル
効能効果用法用量
下記の疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
変形性関節症
腰痛症
肩関節周囲炎
頸肩腕症候群
成人1回37.5mg
1日2回食後に経口投与

最高血中濃度:7

半減期:1.51

錠剤
効能効果用法用量
下記の疾患ならびに症状の鎮痛・消炎
関節リウマチ
変形性関節症
変形性脊椎症
腰痛症
腱鞘炎
頸肩腕症候群
神経痛
後陣痛
骨盤内炎症
月経困難症
膀胱炎
前眼部炎症
歯痛
成人1日量75~100mg
3回に分け経口投与
頓用:1回25~50mg
手術ならびに抜歯後の鎮痛・消炎
 下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
成人1回量25~50mgを頓用
適宜増減あり
原則1日2回
1日最大100mgを限度
効能効果・用法用量

最高血中濃度:2.72±0.55

半減期:1.2

ナブメトン(レリフェン)

フェニル酢酸系

剤形:錠剤(400mg) 顆粒

後発品:なし

効能効果用法用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
変形性関節症(朝食後が望ましい)
腰痛症
頸肩腕症候群
肩関節周囲炎
成人800mgを1日1回食後に経口投与
適宜増減あり

最高血中濃度:4.0±1.8

半減期:20.5±2.2

インドメタシン・ファルネシル(インフリー)

インドール酢酸系

剤形:カプセル(100mg 200mg)

効能効果用法用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
変形性関節症
腰痛症
肩関節周囲炎
頸肩腕症候群
成人1回200mgを朝夕1日2回食後経口投与
適宜増減あり

最高血中濃度:5.6±0.2

半減期:1.50

アセメタシン(ランツジール)

インドール酢酸系

剤形:錠剤(30mg)

後発品:なし

効能効果用法用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
肩関節周囲炎
腰痛症
頸肩腕症候群
変形性関節症
関節リウマチ
成人1回30mgを1日3~4回経口投与
適宜増減あり
1日最高用量は180mg
手術後及び外傷後の消炎・鎮痛
 下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
成人1回量30mgを頓用
適宜増減あり
原則として1日2回まで
1日最大90mgを限度
効能効果・用法用量

最高血中濃度:1.5時間

半減期:約4時間

エトドラク(ハイペン・オステラック)

ピラノ酢酸系

剤形:錠剤(100mg 200mg)

後発品:あり

効能効果用法用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
変形性関節症
腰痛症
肩関節周囲炎
頸腕症候群
腱鞘炎
成人1日量400mgを朝・夕食後の2回に分けて経口投与
適宜増減あり
手術後並びに外傷後の消炎・鎮痛
効能効果・用法用量

最高血中濃度:1.4±0.2

半減期:6.03

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KUSURIno

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