解熱鎮痛薬

【解熱鎮痛薬04】抗炎症薬(内服薬)の種類と特徴【プロピオン酸系】

抗炎症薬(NSAIDs)とは?

炎症、痛み、発熱を抑える対症療法薬です。
抗炎症薬には大きく分けて副腎皮質ステロイドと非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の2種類に分類されます。
今回は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)についてまとめていきます。

NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、プロスタグランジン(PG)の産生を抑制することで抗炎症作用を呈します。
現在は多くのNSAIDsが販売されており、今回は構造式から見たNSAIDsの分類とその特徴についてまとめていきます。

プロピオン酸系

もっともポピュラーなNSAIDsです。
イブプロフェンやロキソニンなどがこの仲間になります。
抗炎症作用、解熱作用、鎮痛効果のバランスが良く、副作用も比較的少ない薬物です。
その使いやすさから、歯科、整形、内科、市販薬と多くの抗炎症薬として使用されています。

ロキソプロフェン(ロキソニン)

剤形:錠剤(60mg) 細粒(10%)

後発品:あり

効能効果用法用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
変形性関節症
腰痛症
肩関節周囲炎
頸肩腕症候群
歯痛
通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)
1回60mg、1日3回経口投与する。
頓用:1回60~120mgを経口投与。
適宜増減あり。
手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎
下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)
1回60mgを頓用する。
適宜増減あり
原則として1日2回までとし、1日最大180mgを限度。
空腹時の投与は避けさせることが望まし
効能効果・用法用量

最高血中濃度:0.45±0.03

半減期:1.22±0.07

イブプロフェン(ブルフェン)

剤形:錠剤(100mg 200mg) 顆粒(20%)

後発品:あり

効能又は効果用法及び用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
関節痛及び関節炎
神経痛及び神経炎
背腰痛
頸腕症候群
子宮付属器炎
月経困難症
紅斑
(結節性紅斑、多形滲出性紅斑、遠心性環状紅斑)
成人は1日量600mgを3回に分けて経口投与。
5~7歳  1日量 200~300mg
8~10歳  1日量 300~400mg
11~15歳  1日量 400~600mg
を3回に分けて経口投与する。
適宜増減あり。
手術並びに外傷後の消炎・鎮痛
下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
1回量200mgを頓用
適宜増減あり
原則として1日2回まで
1日最大600mgを限度

最高血中濃度:2.1±0.2

半減期:1.8±0.1

オキサプロジン(アルボ)

剤形:錠剤(100mg 200mg)

後発品:なし

効能又は効果用法及び用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ

変形性関節症
腰痛症
変形性脊椎症
頸肩腕症候群
肩関節周囲炎
痛風発作
成人には1日量400mgを1~2回に分けて経口投与。
適宜増減あり。
1日最高量は600mg。
手術並びに外傷後の消炎・鎮痛

最高血中濃度:3.7

半減期:49.5

ナプロキセン(ナイキサン)

剤形:錠剤(100mg)

後発品:なし

効能又は効果用法及び用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
変形性関節症
痛風発作
強直性脊椎炎
腰痛症
肩関節周囲炎
頸肩腕症候群
腱・腱鞘炎
月経困難症
帯状疱疹

1日量300~600mgを2~3回に分けて経口投与。
痛風発作:初回400~600mgを経口投与
外傷後並びに術後初回(頓服):300mgを経口投与する。
適宜増減あり
外傷後並びに手術後の消炎、鎮痛
歯科・口腔外科領域における抜歯並びに小手術後の消炎、鎮痛

最高血中濃度:2〜4時間

半減期:約14時間

フルルビプロフェン(フロベン)

剤形:錠剤(40mg) 顆粒(8%)

後発品:なし

効能又は効果用法及び用量
下記疾患ならびに症状の鎮痛・消炎
関節リウマチ
変形性関節症
腰痛症
歯髄炎
歯根膜炎

〈フロベン錠40〉
通常成人1回1錠、1日3回食後経口投与
適宜増減あり
頓用:1回1~2錠

〈フロベン顆粒8%
成人1回0.5g、1日3回食後経口投与
適宜増減あり
頓用:1回0.5g~1g
抜歯ならびに歯科領域における小手術後の鎮痛・消炎

最高血中濃度:1.4±0.2

半減期:2.7±0.2

ザルトプロフェン(ソレトン・ペオン)

剤形:錠剤(80mg)

効能又は効果用法及び用量
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ
変形性関節症
腰痛症
肩関節周囲炎
頸肩腕症候群

成人1回80mg
1日3回経口投与
頓用:1回80~160mg
手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛

最高血中濃度:1.17±0.49

半減期(二相性):【α】0.87±0.36 【β】9.08±6.79

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KUSURIno

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