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便秘解消以外のアミティーザの効果

アミティーザというお薬を知っていますか?
慢性の便秘に使用されるお薬です。

高齢の患者様など酸化マグネシウムを使用する事で
高マグネシウム血症のリスクが心配の患者様や
刺激性の便秘薬はあまり使いたくないという患者様にも
使用しやすい便秘薬です。

今回はそんな便秘薬の便秘とは違う使い方について
紹介していきます。

アミティーザとは

一般名:ルビプロストン

規格:12μg/24μg

効能効果 用法用量
慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く) 1回24μg1日2回朝食後及び夕食後に経口投与
症状により適宜減量する。

禁忌
 腫瘍、ヘルニア等による腸閉塞が確認されている又は疑われる患者
・アミティーザに過敏症のある患者
妊婦、妊娠している可能性のある人

アミティーザは慢性便秘症の治療薬で、腸内の水分を増やすことで便を出しやすくするお薬です。
水分を増やすことから便が固くなり、便秘となっている人に使用されます。
クロライドチャネルアクチベーターという比較的新しい作用機序のお薬で
刺激性も少なく、癖になりにくい便秘薬です。

薬理作用を示すのは小腸内の上皮細胞に存在するClC-2クロライドチャネルを活性化し、
小腸腸管内のクロライドイオンを増加させる事で、腸管内の水分が増加し、便の輸送を高めて
排便を促進させると言われています。
また、腸管内のムチンの分泌を促進させる効果もあると言われています。

注意点

便秘時に使用されるお薬ですが、いくつか注意点があります。
1回24μgを1日2回で使用する事が通常の使い方です。
通常の便秘薬だと、薬の効果が弱いようだと量を増やすいて様子を見ることがありますが、
アミティーザの場合は適宜減量となっているお薬のため増やすことは保険上認められていない
使用方法となるため、監査時や投薬時には注意しましょう。

また腎機能や肝機能が低下している患者様は少量から開始する必要があるため
その点も注意して監査を行うようにしましょう。
対象となるのは重度の腎障害と中〜重度の肝障害の患者様です。

また頻度は低いですが、海外では服用後に息苦しさや呼吸困難などの
有害事象が認められています。
服用後、1時間程度症状が現れます。
3時間ほど経過すると症状は改善していくようですが、服用を再開すると
再度同じような症状が現れるそうなので、初回服用時は説明に注意しましょう・

便秘以外の使い方

基本的には便秘薬として慢性の便秘症状に使用されるお薬です。
ですが、まれにそれ以外の症状で処方される事があるようです。
アミティーザには、腸管内の水分を増やして、便の輸送力を上げる効果がありますが、
それ以外にも腸管内のバリア機能を改善させる効果もあるため、
NSAIDsなどの痛み度めを長期で服用している患者様の腸管内バリア機能の改善効果
を期待して処方される事があるそうです。

これはアミティーザが腸管内のムチン質の分泌を促進する事で腸管粘膜を保護する
効果があると言われています。
また、タイトジャンクションと言われている腸管上皮細胞同士を結合させている
接着装置の形成に関わるタンパク質を増やす効果があると言われています。

タイトジャンクションが強固となることで、腸管上皮細胞の細胞間の結合がより密になり
細菌やウイルスや毒素などの有害物質の侵入を防ぐことができます。
必要なタンパク質や栄養などは吸収は阻害することがないため、
弱った腸管内上皮細胞のバリア機能が向上すると言われています。

NSAIDsを長期服用していたり、体質的に胃腸が強くない人は、
痛み止めなどの服用により、胃の不調の他に
腸管透過性の亢進を起こしてしまうことがあります。

透過性亢進による様々な全身性の疾患を起こさないように
腸管上皮細胞のバリア機能向上として処方されることがあるようです。

※通常の保険適応の効果とは異なります。あくまでもアミティーザの便秘を解消させる効果に
合わせて、副次的な効果の紹介になります。予防的な使用や本来の適応以外の効果を推奨している
わけではございませんのでご注意ください。

まとめ

今回はアミティーザの便秘症以外の効果についての紹介でした。
便秘薬の説明としては十分服薬指導できると思いますが、
プラスアルファの説明として、お薬を服用するメリットをお伝えするのに
役立つ情報だと思います。

あまり進んで薬を飲みたくないという患者様に
薬が飲みやすくなるような情報を勉強していきたいと思います。
何かのお役に立てれば幸いです。

  • この記事を書いた人

KUSURIno

お薬のキュレーションサイト「薬剤師1年目の教科書」を運営。 保険調剤薬局で働く現役薬剤師が薬のことをもっと分かりやすく、実用的な知識として解説します。

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