構成生薬
| 生薬名 | 効果 |
| 地黄(ジオウ) | 滋潤作用 温める作用 |
| 山茱萸(サンシュユ) | 補血作用 強壮作用 止汗作用 止尿作用 滋養作用 |
| 山薬(サンヤク) | 滋養作用 強壮作用 止瀉作用 |
| 沢瀉(タクシャ) | 利尿作用 |
| 茯苓(ブクリョウ) | 利尿作用 鎮静作用 健胃作用 |
| 牡丹皮(ボタンピ) | 消炎作用 活血作用 |
| 桂皮(ケイヒ) | 発汗作用 発散作用 健胃作用 のぼせを治す作用 鎮痛作用 解熱作用 |
| 附子(ブシ) | 強心作用 鎮痛作用 利尿作用 |
各会社によって構成生薬の配合比率が異なるので注意して下さい。
(配合比は違いますが、同じような効果を示すと言われています)
「ツムラ」以外は同じ構成生薬となっております。
「オースギ」「クラシエ」が錠剤を販売しており
「ウチダ」は丸剤を販売しています
この中では「ウチダ」の八味地黄丸が名前を「八味丸」としており、剤形も「丸剤」を採用していて
他のメーカーとは差別化されています。
医師によってはこの患者さんの症状に合わせて漢方薬を使い分けている場合があるので注意しましょう
販売製薬会社(医療用)と効能効果
八味地黄丸の効能効果は添付文書によると
下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ
となっております。
また、コタロー製薬とツムラ製薬、三和製薬の八味地黄丸は表記が異なっており、
コタロー
血糖増加による口渇、糖尿病、動脈硬化、慢性腎炎、ネフローゼ、萎縮腎、膀胱カタル、浮腫、陰萎、坐骨神経痛、産後脚気、更年期障害、老人性の湿疹、低血圧。
ツムラ
腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧
三和
慢性腎炎、糖尿病、水腫、脚気のむくみ、膀胱カタル、腰痛、五十肩、肩こり
表記は若干違いますが、泌尿器に関する症状に多くの適応があります。
メーカーごとの味や剤形、特徴についてまとめます。
| メーカー | 味 | 剤形 | その他の特徴 |
| JPS | わずかに苦味 | 顆粒 | |
| オースギ | わずかに苦く、酸味 | 顆粒 | 錠剤あり |
| クラシエ | わずかに苦く酸味がある | 細粒 | 分2と分3の包装あり 錠剤あり |
| コタロー | やや辛く甘い | 細粒 | |
| ツムラ | 苦い | 顆粒 | 地黄:多 牡丹皮:少 |
| 三和 | 苦く、やや甘い | 細粒 | |
| ウチダ | わずかに甘い | 丸剤 |
以上9種類(7社)の八味地黄丸があります。
各メーカーさん、構成生薬や量はほぼ同じでツムラ製薬さんだけ異なっていました。
また、散剤以外の剤形を出しているメーカーさんも有るため、
粉が苦手な患者様にはクラシエ製薬さんやオースギ製薬さんの錠剤が候補になるかと思います。
また、ウチダ製薬さんは丸剤での販売もあるため、こちらも選択肢になります。
泌尿器の症状に使用する事が多い漢方薬です
味は全メーカーとも苦みのある漢方薬となっています。
味を気にする患者様は多いですので、そういった患者様にも錠剤や丸剤は紹介しやすい漢方薬となります。
・特徴と使い方
八味地黄丸は泌尿器系のトラブル時に使用されるイメージの漢方薬です。
実際は泌尿器系のトラブル以外にも使用されます。
八味地黄丸は別名「腎気丸」と言われています。
漢方における「腎」とは西洋学の腎臓の意味ではなく、「泌尿器」「ホルモン」「生殖器」などの意味を含みます。
「腎」の「気」は加齢により減少していくと言われており、減少していくと、排尿障害や更年期障害、虚弱、冷えなどを
引き起こすと言われています。
これらを「腎虚」と呼び、失われた「気」を補うのが、腎気丸である八味地黄丸となります。
つまり八味地黄丸は加齢に伴う症状を改善すし、新陳代謝を活性化させる漢方薬と言えます。
また「気」だけでなく、「血」や「水」を増やし、めぐりを改善する効果を持つち、体を温める生薬も配合されています。
「気」:体を動かすエネルギーの事。食事や環境に影響される。不足すると疲れや疲労状態となる。滞ると情緒不安定となる。
「血」:血液や栄養の事。精神活動を充実させ、全身に栄養を運んでカラダを潤す働きがある。
「水」:血液以外のカラダの中の水分の事。肌・関節・臓器などにうるおいを与る。体の中の余分な熱を抑え、汗や尿として排出する働きもある・
加齢に伴う下記のような症状に効果があると言われています。
・下半身の運動機能の低下
・排尿異常
・生殖機能の低下
・疲労倦怠感
・めのかすみ
・耳鳴り
・皮膚乾燥
まとめ
八味地黄丸は「「腎気丸」とも呼ばれており
加齢による症状を改善する漢方薬です。
イメージとしては年を重ねていくことに出てくる症状に対応することができる漢方薬で
中年以降に使用する事が多い漢方薬です。
泌尿器の症状以外にも倦怠感や耳鳴り運動機能の低下にも使用することがある漢方薬です。
頻繁に調剤する事も多い漢方薬ですので特徴をしっかりおさえていきましょう。
参考にさせて頂いた資料&ホームページ
十味敗毒湯 添付文書各種
https://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
http://www.halph.gr.jp/
https://www.kigusuri.com/kampo/kampo-care/019-8.html
https://www.kamponavi.com/med/966
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/about_kampo/?p=11752