構成生薬
| 生薬名 | 効果 |
| 柴胡(サイコ) | 解熱作用 消炎作用 鎮痛作用 鎮静作用 |
| 桂皮(ケイヒ) | 発汗作用 発散作用 健胃作用 鎮痛作用 解熱作用 |
| 乾姜(カンキョウ) | 興奮作用 強壮作用 健胃作用 |
| 黄芩(オウゴン) | 解熱作用 消炎作用 止血作用 |
| 牡蛎(ボレイ) | 鎮静作用 収斂作用 制酸作用 止汗作用 |
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栝楼根/瓜呂根 |
消炎作用 潤す作用 |
柴胡桂枝乾姜湯は数社販売していますが、すべて同生薬、同量で製品化されれています。
柴胡桂枝乾姜湯は6種類の生薬から構成される漢方薬となります。
販売製薬会社(医療用)と効能効果
柴胡桂枝乾姜湯の効能効果は添付文書によると
体力が弱く、冷え症、貧血気味で、動悸、息切れがあり、神経過敏のものの次の諸症:
更年期障害、血の道症、不眠症、神経症
となっています。
コタローとツムラが若干異なり
コタロー
衰弱して血色悪く、微熱、頭汗、盗汗、胸内苦悶、疲労倦怠感、食欲不振などがあり、胸部あるいは臍部周辺に動悸を自覚し、神経衰弱気味で、不眠、軟便の傾向があって、尿量減少し、口内がかわいて空咳などがあるもの。
感冒、心臓衰弱、胸部疾患・肝臓病などの消耗性疾患の体力増強、貧血症、神経衰弱、不眠症、更年期神経症。
ツムラ
体力が弱く、冷え症、貧血気味で、動悸、息切れがあり、神経過敏のものの次の諸症:
更年期障害、血の道症、神経症、不眠症
「血の道症(ちのみちしょう)」
月経、妊娠、出産、更年期など女性の節目には女性ホルモンのバランスが大きく変動しやすく、イライラや頭痛、めまい、肩こり、月経異常などトラブルが起こりやすくなります。漢方の世界では、このような女性ホルモンのバランスが変動することで見られるさまざまな女性特有のトラブルを「血の道症(ちのみちしょう)」と呼んでいるそうです。
メーカーごとの味や剤形、特徴についてまとめます。
| メーカー | 味 | 剤形 | その他の特徴 |
| コタロー | 甘苦い | 顆粒 | |
| ツムラ | 辛くて渋い | 顆粒 | |
| 太虎堂/クラシエ | わずかに甘苦い | 顆粒 | |
| 本草 | 初めわずかに甘く 後にわずかに辛い |
顆粒 |
以上4種類(5社)の柴胡桂枝乾姜湯があります。
各メーカーさん、構成生薬や量は同となります。
錠剤を出しているメーカーさんはありません。
味は苦味や辛味のある漢方薬です。
味を気にする患者様は多いですので、そういった患者様にも錠剤は紹介しやすい漢方薬となります。
・特徴と使い方
柴胡桂枝乾姜湯は、体力があまり無く、神経症状に使う神経過敏や過緊張を起こしやすい人に用いられる漢方です。
体力がないのに周囲に気を遣いすぎて動き回り、あとでどっと疲れてしまうなど、他者との関係で疲れてストレスがたまる人などが当てはまります。
手足が冷え、イライラや不安感で睡眠が十分にとれないといった方にも用います。
PTSDなどの症状を軽減したというデータもあるそうです。
他にも、PMSや更年期症候群における焦燥感に対して有用なことが多く、ストレスやホルモンの異常を改善すると言われています。
似た漢方薬に柴胡加竜骨牡蛎湯がありますが、柴胡桂枝乾姜湯は「柴胡剤」の中で最も虚証の人に使うと言われています。
体の熱や炎症を解消し、神経の疲れを癒して心身にかかわる病気全般に用いられる漢方薬です。
まとめ
柴胡桂枝乾姜湯は神経過敏、過緊張により精神疲労を起こしている人に効果のある漢方薬です。
あまり体力がなく、周囲の人間関係などでストレスを貯めてしまい、疲れてしまう人に処方されることが多いです。
患者様に適した漢方薬の使い方をお伝えできるよう勉強していきましょう。
参考にさせて頂いた資料&ホームページ
柴胡桂枝乾姜湯 添付文書各種
https://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
http://www.halph.gr.jp/