胃腸薬

【胃腸薬01】整腸剤一覧

製品から見る菌種、成分量一覧

商品名成分含有量用法用量
ラックビー錠・微粒Nビフィズス菌1g(錠)中ビフィズス菌10mg成人1日3~6gを3回
成人1日3~6錠を3回
ビオフェルミン錠・散剤ビフィズス菌1g(錠)中ビフィズス菌12mg成人1日3~6gを3回
成人1日3~6錠を3回
ビフィズスゲン散ビフィズス菌1g中ビフィズス菌20mg成人1日3~6gを3回
アタバニン原末ラクトミン(乳酸菌)1g中ラクトミン50mg成人1日3~9gを3回
ビオラクト原末
ビオヂアスミンF-2散
ラクトミン散・末
ラクトミン(乳酸菌)1g中ラクトミン1g成人1日3〜9gを3回
ミヤBM錠酪酸菌(宮入菌)1錠中宮入菌末40mg成人1日3~6錠を3回
ミヤBM細粒酪酸菌(宮入菌)1g中宮入菌末20mg成人1日1.5~3gを3回
ビオスミン配合散
レベニンS配合錠・散
ラクトミン(乳酸菌)+ビフィズス菌1g(錠)中ラクトミン2mg
1g(錠)中ビフィズス菌4mg
成人1日3~6gを3回
成人1日3~6錠を3回
ビオフェルミン配合散ラクトミン(乳酸菌)+糖化菌1g中ラクトミン6mg
1g中糖化菌4mg
成人1日3~9gを3回
ビオスリー配合錠・OD錠ラクトミン(乳酸菌)+酪酸菌+糖化菌1錠中ラクトミン2mg
1錠中酪酸菌10mg
1錠中糖化菌10mg
成人1日1.5~3gを3回
ビオスリー配合散ラクトミン(乳酸菌)+酪酸菌+糖化菌1g中ラクトミン10mg
1g中酪酸菌50mg
1g中糖化菌50mg
成人1日3~6錠を3回
整腸剤一覧

生菌製剤の一覧となります。
製品によっては同じ量の菌が含有されていますが、錠剤や散剤で含有量が異なる製品もあります。
変更調剤を行う際は、量に注意して下さい。

また、菌種を組み合わせることによって効果を高めることが出来ます。
糖化菌+乳酸菌の組み合わせでは、乳酸菌の単独に比べ、菌数は12.5倍に増加。
乳酸菌+酪酸菌の組み合わせでは,酪酸菌の単独に比べ、菌数は11.7倍に増加した
といったデータもあるそうです。

時々、整腸剤を複数処方せれている処方箋を見ますが、意味なく重ねている訳ではなく、
エビデンスのある処方だと分かります。

菌種による違い

菌種作用部位効果・特徴
ビフィズス菌小腸下部から大腸乳酸および酢酸を産生
有害菌増殖抑制作用
腸管運動促進作用
乳酸菌(ラクトミン)小腸から大腸乳酸を産生
高い増殖性
乳酸生成能高い
有害菌発育阻止作用
腸粘膜保護作用
酪酸菌大腸芽胞形成
酪酸産生能高い
抗菌薬効きにくい
胃酸、胆汁の影響を受けにくい
糖化菌小腸上部芽胞形成
乳酸菌増殖促進作用
単独使用より、配合剤として使用
菌種別特徴

ウイルス性では小腸に感染が起きていることが多いため、ビフィズス菌や乳酸菌が適しており、
細菌性では大腸に感染が起きていることがあるため、ビフィズス菌や酪酸菌が適しているとも言えます。
整腸剤によって微妙に得意な部位が異なるようです。
何に感染しているか分かれば、適した整腸剤を選択することが出来そうです。

整腸剤の効果・機序

整腸剤は主に以下4つの症状に使用されます。

1.消化管感染症
2.抗菌薬関連下痢症の予防および治療
3.炎症性腸疾患の寛解導入および維持
4.過敏性腸症候群の緩和

また整腸剤の効果としては以下5つの効果が期待されます。

(1)菌による免疫の修飾
(2)腸管内の物質代謝や栄養素の補完および吸収改善
(3)腸管感染症の予防および治療効果
(4)腸管内の炎症や潰瘍の抑制作用
(5)大腸癌の予防または治療効果

腸内にいる悪玉菌は酸性の環境下では増殖することが出来ません。
整腸剤として使用されている菌種は乳酸や酢酸、酪酸などの酸を生産することで腸内のPHを低下させます。
それにより有害な細菌の増殖をおさえ、かつ、有用な細菌の増殖を促す効果を持ちます。

整腸剤同士の比較実験等は行われていないので、使い分けなどのエビデンスはありませんが、作用する部位の違いや抗生剤に対する耐性などで
ある程度整腸剤を選択することができると言えます。

参考にさせて頂いた資料&ホームページ
整腸剤 添付文書各種
https://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3539
https://pharmacist.m3.com/column/kurumi/4393
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/tessoku/201211/527816.html

  • この記事を書いた人

KUSURIno

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