製品から見る菌種、成分量一覧
| 商品名 | 成分 | 含有量 | 用法用量 |
| ラックビー錠・微粒N | ビフィズス菌 | 1g(錠)中ビフィズス菌10mg | 成人1日3~6gを3回 成人1日3~6錠を3回 |
| ビオフェルミン錠・散剤 | ビフィズス菌 | 1g(錠)中ビフィズス菌12mg | 成人1日3~6gを3回 成人1日3~6錠を3回 |
| ビフィズスゲン散 | ビフィズス菌 | 1g中ビフィズス菌20mg | 成人1日3~6gを3回 |
| アタバニン原末 | ラクトミン(乳酸菌) | 1g中ラクトミン50mg | 成人1日3~9gを3回 |
| ビオラクト原末 ビオヂアスミンF-2散 ラクトミン散・末 | ラクトミン(乳酸菌) | 1g中ラクトミン1g | 成人1日3〜9gを3回 |
| ミヤBM錠 | 酪酸菌(宮入菌) | 1錠中宮入菌末40mg | 成人1日3~6錠を3回 |
| ミヤBM細粒 | 酪酸菌(宮入菌) | 1g中宮入菌末20mg | 成人1日1.5~3gを3回 |
| ビオスミン配合散 レベニンS配合錠・散 | ラクトミン(乳酸菌)+ビフィズス菌 | 1g(錠)中ラクトミン2mg 1g(錠)中ビフィズス菌4mg | 成人1日3~6gを3回 成人1日3~6錠を3回 |
| ビオフェルミン配合散 | ラクトミン(乳酸菌)+糖化菌 | 1g中ラクトミン6mg 1g中糖化菌4mg | 成人1日3~9gを3回 |
| ビオスリー配合錠・OD錠 | ラクトミン(乳酸菌)+酪酸菌+糖化菌 | 1錠中ラクトミン2mg 1錠中酪酸菌10mg 1錠中糖化菌10mg | 成人1日1.5~3gを3回 |
| ビオスリー配合散 | ラクトミン(乳酸菌)+酪酸菌+糖化菌 | 1g中ラクトミン10mg 1g中酪酸菌50mg 1g中糖化菌50mg | 成人1日3~6錠を3回 |
生菌製剤の一覧となります。
製品によっては同じ量の菌が含有されていますが、錠剤や散剤で含有量が異なる製品もあります。
変更調剤を行う際は、量に注意して下さい。
また、菌種を組み合わせることによって効果を高めることが出来ます。
糖化菌+乳酸菌の組み合わせでは、乳酸菌の単独に比べ、菌数は12.5倍に増加。
乳酸菌+酪酸菌の組み合わせでは,酪酸菌の単独に比べ、菌数は11.7倍に増加した
といったデータもあるそうです。
時々、整腸剤を複数処方せれている処方箋を見ますが、意味なく重ねている訳ではなく、
エビデンスのある処方だと分かります。
菌種による違い
| 菌種 | 作用部位 | 効果・特徴 |
| ビフィズス菌 | 小腸下部から大腸 | 乳酸および酢酸を産生 有害菌増殖抑制作用 腸管運動促進作用 |
| 乳酸菌(ラクトミン) | 小腸から大腸 | 乳酸を産生 高い増殖性 乳酸生成能高い 有害菌発育阻止作用 腸粘膜保護作用 |
| 酪酸菌 | 大腸 | 芽胞形成 酪酸産生能高い 抗菌薬効きにくい 胃酸、胆汁の影響を受けにくい |
| 糖化菌 | 小腸上部 | 芽胞形成 乳酸菌増殖促進作用 単独使用より、配合剤として使用 |
ウイルス性では小腸に感染が起きていることが多いため、ビフィズス菌や乳酸菌が適しており、
細菌性では大腸に感染が起きていることがあるため、ビフィズス菌や酪酸菌が適しているとも言えます。
整腸剤によって微妙に得意な部位が異なるようです。
何に感染しているか分かれば、適した整腸剤を選択することが出来そうです。
整腸剤の効果・機序
整腸剤は主に以下4つの症状に使用されます。
1.消化管感染症
2.抗菌薬関連下痢症の予防および治療
3.炎症性腸疾患の寛解導入および維持
4.過敏性腸症候群の緩和
また整腸剤の効果としては以下5つの効果が期待されます。
(1)菌による免疫の修飾
(2)腸管内の物質代謝や栄養素の補完および吸収改善
(3)腸管感染症の予防および治療効果
(4)腸管内の炎症や潰瘍の抑制作用
(5)大腸癌の予防または治療効果
腸内にいる悪玉菌は酸性の環境下では増殖することが出来ません。
整腸剤として使用されている菌種は乳酸や酢酸、酪酸などの酸を生産することで腸内のPHを低下させます。
それにより有害な細菌の増殖をおさえ、かつ、有用な細菌の増殖を促す効果を持ちます。
整腸剤同士の比較実験等は行われていないので、使い分けなどのエビデンスはありませんが、作用する部位の違いや抗生剤に対する耐性などで
ある程度整腸剤を選択することができると言えます。
参考にさせて頂いた資料&ホームページ
整腸剤 添付文書各種
https://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3539
https://pharmacist.m3.com/column/kurumi/4393
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/tessoku/201211/527816.html