CT検査などの検査をする時に
より患部を見やすくするために造影剤を使用します。
先日、とある患者様から数日後にCTの検査があるが
薬の服用を続けていいのかという質問がありました。
その患者様はいつもはかかりつけ医で薬をもらっていて
検査は別の病院で行う為、薬の服用について双方の
病院間で情報共有がうまくできていなかった可能性があります。
検査する病院に確認したところ、一部のお薬を数日間中止するよう
検査する病院さんに確認を取ることができました。
その時には相互作用などはなくても、お薬をお渡ししたあとに
新たに相互作用が発生し、注意喚起が不十分になる可能性があります。
今回は造影剤を使用する際に注意したいお薬についてまとめていきたいと思います。
禁忌・原則禁忌
過敏症やショック症状を起こす可能性があるため
禁忌や原則禁忌となる疾患に以下のようなものがあります。
・甲状腺疾患(禁忌):症状悪化
・気管支喘息(原則禁忌):副作用の発現頻度高い
・重篤な心障害(原則禁忌):血圧低下、不整脈、頻脈など症状悪化
・重篤な腎障害(原則禁忌)
・重篤な肝障害(原則禁忌)
甲状腺疾患のお薬にはチウラジールやプロパジールなどがある
気管支喘息のお薬にはテオドールなどの気管支拡張薬が使用されている。
また、心障害の患者様にはワソランやアーチストなどが使用されていることがある。
これらのお薬の服用を確認したら疾患名を類推し、造影剤の使用に関して
注意喚起を行っていきたい。
相互作用のあるお薬
注意したい疾患だけでなく相互作用のあるお薬もある。
糖尿病治療薬のメトホルミン製剤には注意が必要です。
グリコランやメトグルコといったビグアナイド薬を服用している患者様は
ヨード系の造影剤を併用することで腎機能が低下し
ビグアナイド薬の腎排泄が減少するため、乳酸アシドーシスが起こる
可能性があります。
「糖尿病治療ガイド」ではビグアナイド薬の使用上の注意点として
ヨード造影剤投与前は投与を中止して検査後48時間は投与を再開しない
とあります(緊急時を除く)。
他にもジベトス錠などのブホルミン塩酸塩も相互作用に注意が必要とされています。
まとめ
投薬時には門外がなくても、
後日検査などで注意が必要となるお薬もあります。
最終的な判断は医師の判断となりますが、
お渡しするお薬を服用に伴うリスクを患者様にも説明して
注意喚起をする必要性があると考えます。
病院のことだから関係ないこととはせずに、薬局でも
患者様の悩みや質問に答えられるよう情報を整理し、
必要であれば患者様や医師に情報提供できるようにしましょう。