投薬をしていると、いつ飲んだらいいか、すぐ聞かせるにはいつがいいかと質問を受けることがあります。
大抵は添付文書に乗っているタイミングをお伝えしますが、中には食前、食後が書かれていないお薬もあります。
抗ヒスタミン薬や解熱鎮痛剤は効果の有無がすぐに分かるため、そういった質問が多いように感じます。
添付文書には乗っていないし、何時がいいんだろうと悩んだことはありませんか?
今回は抗ヒスタミン薬に関してベストな服用方法をまとめていこうと思います。
第一世代 抗ヒスタミン薬 食事の影響
早速第一世代の抗ヒスタミン薬について見ていきます。
| 医薬品名(成分名) | 添付文書 用法 | 食事の影響 |
| ポララミン(d-クロルフェニラミン) | 通常成人1回2mgを1日1〜4回経口投与 | データなし |
| レスタミン(ジフェンヒドラミン) | 通常成人1回3~5錠を1日2~3回経口投与 | データなし |
| ペリアクチン(シプロヘプタジン) | 通常成人1回4mgを1日1~3回経口投与 | データなし |
第一世代の抗ヒスタミン薬に関しては有益な情報は得られませんでした。
個人的にはですが、食事の影響はほぼ無いと考えていいと思います。なので症状がひどい時にいつでも服用することができそうです。
第一世代の抗ヒスタミン薬は効果発現は早く、効果も高いと言われていますが、一方で眠気や口渇の副作用が知られています。
食事の影響を受けないことと副作用が出やすいことを考えても、個人的には症状が辛い頓服に使うほうが理にかなっていると考えます。
第二世代 抗ヒスタミン薬 食事の影響
続いて第二世代の抗ヒスタミン薬を見ていきたいと思います。
| 医薬品名(成分名) | 添付文書 用法 | 食事の影響 |
| ルパフィン(ルパタジン) | 1日1回経口投与 | 空腹時の方が吸収上がる |
| ザイザル(レボセチリジン) | 1日1回就寝前 | 空腹時の方が吸収上がる |
| アレジオン(エピナスチン) | 1日1回経口投与 | 空腹時の方が吸収上がる |
| アレグラ(フェキソフェナジン) | 1日2回経口投与 | 空腹時の方が吸収上がる |
| ビラノア(ビラスチン) | 1日1回空腹時に経口投与 | 空腹時の方が吸収上がる 摂食時は大きく吸収下がる |
| ジルテック(セチリジン) | 1日1回就寝前 | 空腹時の方が吸収上がる |
| 医薬品名(成分名) | 添付文書 用法 | 食事の影響 |
| タリオン(ベボタスチン) | 1日2回経口投与 | 空腹時の方が若干吸収上がる、影響はほぼ無い |
| アレロック(オロパタジン) | 朝・就寝前1日2回経口投与 | 空腹時の方が若干吸収上がる、影響はほぼ無い |
| クラリチン(ロラタジン) | 1日1回食後に経口投与 | 摂食時の方が若干吸収上がる、効果に影響はない |
| エバステル(エバスチン) | 1日1回経口投与 | 摂食時の方が若干吸収上がる、効果に影響はない |
| メキタジン(ゼスラン) | 1日2回経口投与 | 影響なし |
| デザレックス(デスロラタジン) | 1日1回経口投与 | 影響なし |
第二世代の抗ヒスタミン薬は食事の影響を受けるものは半分半分といったところでした。
ですが、殆どで空腹時の方がお薬の吸収は上がるようなので直ぐに効果を効かせたい場合は
空腹時に服用したほうが効果を早く実感できると思われます。
中でもビラノアに関しては食事後に服用することで50%以上も吸収率が下がるようなので
服薬時にはしっかりと空腹時での服用を伝えるようにしましょう。
もっとも、大前提としてお薬を定期的に服用していけば血中濃度は一定となるため吸収効率はあまり意味をなさなくなります。
季節的なアレルギー症状であれば、タイミングより定期的にしっかり服用していく事の大切さも説明していきましょう。
患者様が頓服的な使用方法を求めてくる場合は、お薬の効果を十分発揮できるタイミングをお伝えして下さい。
まとめ
今回は抗ヒスタミン薬の食事の影響についてまとめてみました。
添付文書だけでは明記してあるものは少なく、調べてみるとベストなタイミングが有ることが確認できたと思います。
服薬指導時にも薬の服用のタイミングはよく聞かれます。
お薬ごとのベストな服用タイミングは違うのでしっかり説明できるようしていきましょう。
また、効果を十分発揮する事も大切ですが、それに加えてコンプライアンスを守ってもらうことも説明していきましょう。
参考
各種 添付文書・インタビューフォーム