骨粗鬆症という病気があります。
骨密度が低下することで、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。
主に女性で、痩せ型の体型の人に多く見られます。
ビスホスホネート製剤やビタミンD製剤、カルシウム製剤を服用する事が多いです。
今回はそんな骨粗鬆症の投薬時のヒヤリ・ハットで興味深い内容の物を
見つけたので紹介したいと思います。
デノタスチュアブル配合錠が処方されていた患者
デノタスチュアブル配合錠と言うお薬があります。
プラリア皮下注やランマーク皮下注といったRANKL阻害剤投与時に起きる低カルシウム血症に
対応するために服用するお薬です。
これらのお薬は皮下注射のため主に、病院で処置をされている患者様がほとんどです。
使用期限が決まっているため、必然的にデノタスチュアブルの服用期間も同じに終了となります。
今回の内容は、このRANKL阻害剤が終了し、代わりにビタミンD製剤が処方されるといった内容でした。
カルシウムの吸収を良くするためにビタミンD製剤が使用されることはおかしなことでは無いですが、
以前使っていたデノタスチュアブル配合錠の存在がポイントとなる内容です。
今回の患者様はRANKL阻害薬が終わったあともデノタスチュアブルの残薬を服用する予定だったようです。
デノタスチュアブル配合錠の成分
このデノタスチュアブル配合錠は配合錠という名前通り3種類の成分を配合しています。
・沈降炭酸カルシウム
・コレカルシフェロール
・炭酸マグネシウム
この3つの成分のうち「コレカルシフェロール」という成分があります、これは天然型のビタミンDであり、
今回処方されたビタミンD製剤と作用が同じものとなります。
疑義照会をした結果、デノタスチュアブル配合錠の服用終了後に今回処方のビタミンD製剤を服用するよう
指示があったようです。
デノタスチュアブル配合錠は取り扱いがあまりないことから、ビタミンDを配合しているとは
考えていなかった為、大変勉強になりました。
骨粗鬆症で使うRANKL阻害薬は病院で処置されるため薬局ではあまり意識されないお薬です。
勉強が足りてないと試用期間などわからない事が多いため、デノタスチュアブル配合錠の使い方が
いまいちイメージできません。そのため見過ごしやすい内容だと思います。
なお、デノタスチュアブル配合錠のRANKL阻害薬終了後どれくらい服用を続けるかの
基準は無いそうです。血清カルシウム値などを考慮し医師の判断により決定されます。
残薬がある場合はいつまで服用するのかなど処方医に確認し、処方医の意図にそった
服薬指導やフォローアップが必要となります。
薬局でできる取り組み
こういった、処方の適応、効能効果が決まっているお薬を服用中の患者様の薬歴には
使用薬や服用状況、分かる範囲での治療計画、残薬の情報などを薬剤服用歴等に入力し
薬剤師感で情報を共有する必要があると考えられます。
また注射剤のような病院で使うお薬は、お薬手帳に記録が残らないことが多いため、
薬局での併用薬の記録に盛れることがあります。
また、病院で使われるお薬は用法用量など確認不足になりがちです。
そういったお薬もしっかり記録し、使用方法を確認するようにしていきます。
余談ですが、チュアブル錠なので口の中で噛み砕いてから服用する必要があります。
突然応需すると説明を忘れることがあります。
錠剤が比較的大きいのでびっくりされることが多いです。
しっかり噛み砕いてから嚥下するように説明を忘れないようにしましょう。