ヒト抗CGRP受容体モノクローナル抗体
現在、日本で使える注射タイプの片頭痛予防薬は「エムガルティ」「アイモビーグ」「アジョビ」の3種類。
片頭痛は、何らかの刺激により、三叉神経と呼ばれる神経からCGRP(シージーアールピー)などの神経伝達物質が出され、
脳内の血管などに作用することにより起こるといわれています。
CGRPが、その受け皿であるCGRP受容体に結合すると、脳の血管を拡張させて炎症を引き起こし、片頭痛が起こると言われています
投与回数が少なく、新しく発売された剤形。値段が高いのがデメリットとなっている。
エレヌマブ(アイモビーグ)
規格:皮下注(ペン型)
・カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体に直接作用するヒトIgG2モノクローナル抗体
・CGRP受容体を阻害
・使用開始後3ヶ月を目安に有益性を評価
・予防薬なので発作時は発作治療薬を使用
・重篤な便秘症状の発生に注意(初回投与時に多い)
・注射部位は上腕部、腹部又は大腿部
・使用する30分前に冷蔵庫から出す。室温に戻してから使用(直射日光は避ける)
| 効能効果 | 用法用量 |
| 片頭痛発作の発症抑制 | 通常、成人にはエレヌマブ(遺伝子組換え)として70mgを4週間に1回皮下投与 |
●保管方法
・2〜8℃で遮光保管(凍結を避ける)
・冷蔵庫から出した後は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保存(7日以内に使用)
・ガルカネズマブ(エムガルティ)
規格:皮下注(オートインジェクター)(シリンジ)
・カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に結合するヒト化IgG4モノクローナル抗体
・CGRP自体に結合し、受容体への結合を阻害
・使用開始後3ヶ月を目安に有益性を評価
・予防薬なので発作時は発作治療薬を使用
・注射部位は腹部、大腿部、上腕部、臀部
・使用する30分前に冷蔵庫から出す。室温に戻してから使用(直射日光は避ける)
| 効能効果 | 用法用量 |
| 片頭痛発作の発症抑制 | 通常、成人にはガルカネズマブ(遺伝子組換え)として初回に240mgを皮下投与し、 以降は1ヵ月間隔で120mgを皮下投与 |
●保管方法
・激しく浸透しない
・2〜8℃で遮光保管(凍結を避ける)
・冷蔵庫から出した後は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保存(7日以内に使用)
・フレマネズマブ(アジョビ)
規格:皮下注
・カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に選択的に結合するヒト化モノクローナル抗体
・CGRP自体に結合し、受容体への結合を阻害
・ライフスタイルに合わせて投与方法が2つある
・投与間隔を変刻する際、変更後の初回投与は、変更前の次回投与予定日に行う
・4週間に1回投与の場合は本剤投与開始後3箇月を目安に有益性を評価
・12週間に1回投与の場合は本剤投与開始後6箇月を目安に治療上の有益性を評価
・予防薬なので発作時は発作治療薬を使用
・注射部位は上腕部、腹部又は大腿部(皮膚が敏感なところ、圧痛、挫傷、発赤、硬化している部位への注射は避ける)
・室温に戻してから投与
| 効能効果 | 用法用量 |
| 片頭痛発作の発症抑制 | 通常、成人にはフレマネズマブ(遺伝子組換え)として4週間に1回225mgを皮下投与 又は12週間に1回675mgを皮下投与 |
●保管方法
・浸透をさける
・2〜8℃で遮光保管(凍結を避ける)
・冷蔵庫から出した後は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保存(7日以内に使用)
抗ヒスタミン/抗セロトニン薬
機序は明確ではないが、以下の片頭痛発現仮説に基づいてセロトニン拮抗薬が用いられる。
片頭痛患者では血小板の異常があり、血小板がセロトニンを異常放出して頭蓋血管が収縮し、前駆症状があらわれる。次いでセロトニンが代謝されて血中セロトニンは減少し、血管が反跳性に拡張し片頭痛発作が起こる。一方、一過性に増加したセロトニンは血管の透過性を高めプラズマキニンやプロスタグランジンE2、I2を産生し、この両者は互いにその作用を増強し、血管及び血管周囲炎、血管拡張、発痛発作を引き起こす
・ジメトチアジン(ミグリステン)
規格:錠20㎎、粉砕×
・抗セロトニン作用:プロメタジン(ヒルベナ)と同等ないしは3倍の拮抗作用を示した
・抗ヒスタミン作用:プロメタジン(ヒルベナ)より1.2〜1.5倍の抗ヒスタミン作用を示した
・片頭痛発作の頻度、程度、持続時間の軽減は、通常 4 週間以内に認められる
・緊張性頭痛の頭痛軽減は、通常 4 週間以内に認められる
| 効能効果 | 用法用量 |
| 片頭痛 緊張性頭痛 |
通常:1日60mgを3回に分けて経口投与 重症:1日120mgまで増量可能 適宜増減 |